あきしげ

キングコング:髑髏島の巨神のあきしげのレビュー・感想・評価

3.5
まさに“巨神”という名に相応しい。

良かった点。

・コングという絶対的な島の守り神
・アメリカ軍を象徴するパッカード
・ジョン・C・ライリーという俳優

悪かった点。

・登場人物の大部分が使い捨て
・コングとの交流が薄味すぎる
・アクションが予想よりも薄味

モンスターバースの二作目が登場。
ゴジラに続いてキングコング登場。
アメリカでお馴染みの怪獣が登場。

ハリウッドでは最大級のキングコング。
それはゴジラとの対決を見据えた変更。
加えて設定も分かりやすく伝えている。

あくまでコングは島を守る巨神。
この設定は最後まで生きている。
その瞳は何を思うのか気になる。

本作の登場人物に主人公はいません。
突出した主人公とヒロインがいない。
ヒロインは強引にコングと交流する。
これこそ個人的にかなり微妙な演出。
ピーター・ジャクソン版を思い出す。
しつこいぐらいに関係性を構築した。
だから最後の悲しいコングが際立つ。
本作は完全に見えない壁があります。
意図的な演出だろうが微妙に感じた。

救世主のジョン・C・ライリー。
彼が主人公でも良かったと思う。
ただ、見た目が主人公じゃない。
オッサンの主人公じゃウケない。
良いキャラだっただけに残念だ。

期待したアクションも思ったほどじゃない。
ピーター・ジャクソン版はかなり派手です。
それをイメージすると少しガッカリします。

しかし、戦いの意味がしっかりと伝わります。
コングはなんのために戦っているのか分かる。
これは今後の対決を見据えた設定なのだろう。

今回はMX4Dで鑑賞した。
3D吹き替えという完璧さ。
正直、水しぶきはいらない。
何度3Dメガネを拭いたか。
おかげでテンションが低下。

あとガクトの吹き替え。
トムさんの容姿と合いません。
最初のセリフで違うと思った。
ずっと違和感があった。

佐々木希はなかなかのヘタクソで。
まるでロボットのしゃべっている。
感情などどこかに忘れたのかなと。

ガクトと佐々木希の違和感だらけの会話。
一瞬でテンションを下げる効果があった。
二人の会話が少ないのが不幸中の幸いだ。

ブルーレイ版ではプロの人にやって欲しい。
劇場版とブルーレイ版の二種類の吹き替え。
これがあった方がもっと売れるはずなのに。
あきしげ

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