このレビューはネタバレを含みます
ふらっと映画館に行ったらチケット売っていたので、舞台挨拶も観ました。
予告や前評判を知っていれば内容に意外性はないのに、すごい破壊力。
印象的な音楽の中、時間軸を行ったり来たり。
少しは明るい、母、次男、長男3人の会話シーン（心なしか画面の色も明るめ）も、会話は最後の晩餐だし、すぐに修羅場に突入。騒ぎの後、画面の端っこに立ち尽くす長男を見たとき、争いの最中よりも、あーあ…と思いました。
次男の事件も、もう家庭崩壊の自然な流れの一部分にしか見えなかった。もう既に壊れているので、決定打にすら見えず…
家庭を壊していく父親も、自分の考えがあって、ただ人間くさく生きていて、何が悪いのかまるで気づいていないことが切なかった。曲げられず、理解できず、認められず、家も手放せず…家を建てた頃の回想が重なって、父親の家へのこだわりがまた切ない。
長男がポイ捨てできなかったタバコ、お父さんは豪快にひっくり返していましたね…
二回繰り返すセリフがいくつかあったと思うのですが、心の叫びっぽくて悲しかった。
一歩間違えば身近に起こってもおかしくないような出来事の積み重ねの結果だと思うとなんとも。
この後どうなるんだろうなあ。
受け付けない人は、とことん苦手かもしれない映画です。
ロクヨン観たばかりだったので、三浦友和さんの振り幅に仰天。中華料理とカラオケ、インパクト大。役者さんたちの演技が本当に、みんな素晴らしかったです。
舞台挨拶楽しかった！
