知ってる役者さん一人もいませんでしたが、これなかなか面白かったです。
漫画家・福満しげゆきの短編「娘味」を基にしたホラーコメディー。
人を殺しては料理する女と、それを幼いころから食べさせられてきた息子の姿を見つめる。監督中村研太郎。カニバリズム（食人）という禁断の題材を笑いへと変換させていく。
親子の異常な食生活と、ミツオが恋するペットショップの店員の淡い恋をシュールに描いていて面白かった。てっきりグロいかなと思ったけど、それほどでもなくストーリー展開がなかなか面白かったです。思わず笑ってしまうシーンもある。ラストもグー。
日本のホラーもこういう感じのがもっと出てくれば面白いですね。
母親のキョウコと2人で生活している高校生ミツオ。キョウコが息子のために腕によりをかけて作るミートローフ、ステーキ、タジン鍋といったさまざま料理には、全て人肉が使われていた。ミツオが幼少期に夫とその愛人を殺して食べたのを機に、キョウコは人を捕まえては殺し、その肉を料理の材料にしてきたのだった。人肉を口にしただけでその人の年令や性別まで判別可能になった自分を呪う中、ミツオはカナというペットショップの店員に心を奪われるが……。
