★近未来SFサスペンスだけど最後に考えさせられるヒューマンドラマ★
遺伝子操作が当たり前となり、遺伝子の優劣による差別が蔓延る近未来の話。
出生前診断が多くなってきた現在を考えると、こんな未来は本当に近々来るのかもしれないとゾクッとしますね。
劣勢な遺伝子を持つヴィンセントがどうしても宇宙飛行士になる夢を諦められずある方法を思いつきます。
その方法に色んな人を巻き込むのですが、そこまでして宇宙に行きたい意味はなんなんだろう‥と考えてしまいました。
遺伝子の優劣で就職が決まる社会にどこか疑問を持っているからこそ、ヴィンセントに手を貸す人たちが現れるんでしょうね。
最後にはハラハラしつつ何とも切ない気持ちになる作品でした。
世界観も、ストーリーラインも良くできていて、SF好き、サスペンス好きの方におすすめです。