イーサン・ホークの甘いナルシストフェイスがなんか苦手だなってちょっと思っててすんませんでした。
SF特有の安っぽさというか古臭さがなくてカッコよかった。風景から人間から全てが無機質な感じだからか10年前を感じさせない。時代感がまったくなくて凄い。
不適正者として生まれて圧倒的不利な地位から這い上がるヴィンセント(イーサン・ホーク)もイケてたけど、適正者ながら苦悩を抱えて自分の未来を預けてヴィンセントをサポートするジェローム(ジュード・ロウ)が最高によかった。知能や健康レベルは操作できても心は操れない。期待されればされるほど心が押し潰されてしまったジェロームがいちばんナチュラルで、科学が超えてはならない領域があることを体現してた。
加えてこのサスペンス。もう終始バレないかハラハラしてドキドキしてほーんとたのしかった。以上。