『僕に何ができるか決めつけけるな』
"God even you're telling me what I can and cannot do now"
遺伝子操作により「適正者」として子供を作ることができる世界。
遺伝子が能力や病気も決めることができる。
差別は、肌の色や宗教ではなく遺伝子でされる時代。
そんな時代で主人公のヴィンセントは
自然妊娠で生まれた「不適正者」だった。
宇宙飛行士に憧れたヴィンセントだが
遺伝子検査で候補生になる資格すら与えられない。
そこで、素晴らしい「適正者」であったが
事故で人生に絶望していた
ジェロームと取引を行い
ジェロームとして生きることを選択する。
未来SF作品ではよくある設定。
行き過ぎた遺伝子操作によって未来の可能性を奪われてしまう。
夢というものが生まれたときから否定されてしまい
両親にすら、おまえは宇宙飛行士になれないといわれたシーンはすごく悲しかった。
逆に、「適正者」側の人たちの苦悩もあったりして
遺伝子操作への肯定感は少ない。
人生に効率ばかりを求めてもきっとおもしろくないよね。
世界観はすごく良かったが
すごい淡々としていてもう少し起伏があってもよかった。
尿検査担当のおじさんがいい人過ぎてやばかった。
あの人がいい人って伏線ってどこかにあった?
ラストシーンは宇宙服くらい着て欲しかったけどな。
なんでラストであんな手抜きをしてしまったのか。