にこ

ガタカのにこのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.5
ちょうど最近母さんとの話題でアランアーキンはイケてるおじさんだ、とか
イーサンホークの初出演映画をみて成功した子役だけど、あんまりイケメンではないよね、とか
ジュードロウは顔はイケメンなのに頭が悲しすぎることになってるね、とか
話題に上がった俳優陣がでていたので鑑賞。
まずみて驚いたのがジュードロウね。頭フサフサだね←そこか
アランアーキンもまだまだ若くてかっこいいね!!

ストーリーは生まれた時に遺伝子操作によって優れた知能と体力を持つ「適正者」と
そうではなく自然に産まれた体力や知能、健康などに適正者より劣る「不適正者」とに分けられ、社会的差別があるという設定の近未来SF。
そんな適正者のみが許される宇宙飛行士になるのが夢の不適正者のヴィンセント(イーサンホーク)は知能も体力も適正者に負けぬよう訓練し努力し、夢を叶えるべく、ある適正者の男(ジュードロウ)の血液や排泄物、身分などを買い取り、適正者である「ジェローム」と身分を偽り適正者のみが入ることを許される「ガタカ」への入社に成功し、努力の末夢の宇宙飛行士に選ばれるが………というストーリー。

SFでありながら、現代人へのメッセージ性がきちんとあり、むしろどんどん未来へ進めば進むほどにこの映画の重みは増していくんじゃないかという出来栄え。
いや、公開当時から現代までずーっと、夢を追う皆に、自分の才能に悩まされる人に対して投げかけられる映画であるな。
ラストのなんともいえない落ち込む感じは、きっと私は優秀な人間でもないくせに、ジェロームに感情移入して悲しくなったのか……
私には未来は自分次第で切り開ける、という前向きな映画ではなく、とても哀しい映画に思えてならない。
にこ

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