ソラアユム

ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのソラアユムのレビュー・感想・評価

3.4
生粋のアウトロー、ジャック・リーチャーの活躍を描くシリーズ第2弾


前作同様にサスペンスとアクションを兼ね備えた作品。
サスペンスと言っても話自体一本道で、今回の事件に関わる組織は最序盤で明かされる為、前作と比べるとアクションに寄せているという印象。

とりあえずサスペンスとしてはよろしくないかな‥
ジャック・リーチャーが全然冴えてない。
最終的には力業に頼っているというのがある意味アウトローらしいが、流石にどうかと。
せめてもうちょっとあのシーンは溜めても良かったんじゃないかな。
唯一の意外性に富んだシーン(サスペンスっぽいシーン)をすぐに台無しにしてしまうのは勿体無い。
せっかく名悪役のロバート・ネッパーもいることだしジャック&ターナーが一杯食わされても良いじゃない(願望)

アクションも例の如くKFMを用いたスタイルで悪くはないが‥‥
終盤のアクションの不毛さよ。
一旦話が終わったのに、強引に見せ場を作ろうとするから変な事になってる。
あの腕利きの殺し屋が、ジャックに懐柔されるでも無く(映画的には当たり前だが)、ご都合主義的な展開の下で対決する事になり純粋にアクションを楽しめなかった。
一体何の為に命を懸けて闘っているのか‥‥

残念ながらアクション&サスペンスどちらも中途半端な作品。
前作の魅力は大きく損なわれた。