炒飯

キングスマン:ゴールデン・サークルの炒飯のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作と比べ、諸々のバランス感覚が合わなかった。
マイナス要素として、ロキシーとJBの呆気なく無意味な死が一番大きい。
ハリー復活の嬉しさとロキシーやJBやマーリン死亡の悲しさとでプラマイマイナスといった感じ。

前作の倫理観のラインからすると麻薬中毒者を一掃くらいしてもよくない??などと思ってしまうし、ウイスキーの言い分も心情としては充分理解できるしでストーリーラインがいまいちスカッとしない。ミンチにされるほど悪い奴と思えない、ウイスキー。

ロキシーやJBはあんなにあっさり殺すのに王女は普通に助かるんかい(というか王女が麻薬使用すな)…というのも正直なところ。こちらとしては思い入れがロキシーJBマーリン>>>>>王女なので。いや本当、王女って前作の下品で愉快なオチを担っただけの人という認識なので、仲間の死が軽い一方で急にラブロマンスされても入れ込めないというか。
人の命が軽い作風でも必要以上にはネームドを殺さなかった前作のバランスがやはり奇跡的だったのだなという印象。

アクションについては今回も非常に良かった、むしろパワーアップしていたと思う。
前作で見られなかった師弟共闘は最高に燃えたし、クライマックスの一連のアクション自体も素晴らしかった。ストーリーに合わせてアメリカンなノリに振っているのも良い。VSウイスキーの長回しは若干酔ったけど。
エルトン・ジョンがクソ強いのも笑ったしエルトン・ジョンシールドでメカドッグをタコ殴りにするところも好き。
あとブランク明けでポンコツ気味なハリーがかわいい。麻酔銃外して消火器でブン殴るところ大好き。
これら良い部分は本当に良かっただけに、モヤモヤ要素が勝って楽しみきれなかったのがとても残念。
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