原題の「ハードコア・ヘンリー」の方が良かった。
実際、「ハードコア」って言うタイトルだけで今ひとつピンとこなくて気になりながらずーーっと観てなかった。
身体の損傷が激しく訳あってサイボーグとなったヘンリーは、記憶と声を元に戻す前に襲撃される。その時に連れ去られた妻を助けるために奔走する。
全てヘンリーの目線で映し出される完全一人称目線映像で繰り広げられる。
身体能力抜群のヘンリーはパルクールみたいな動きで敵を次々と倒していくけど、ユーモアも盛り込まれていてヘンリーの声も顔も分からないのにとにかく面白い!痛い顔も悲しい顔も分からないから、悲壮感が皆無。
猛烈に惨い殺戮しーんでも観てる方は全くもって他人事として見れてしまう。
そう言う意味だと、それが面白くないって人もいるかもね。
シンプルな中にも謎のヴィラン エイカンとかこれまた謎の男ジミー、そしてなんとも言えない美しさの妻エステルなど登場して、なぜこうなったか?が徐々に明かされていく。
色々見せ場の工夫もされてるけど、それでもやっぱ主人公の表情が全く見えないことで、単調に思えてしまうのがもったいない。
いつか顔が明かされるのか…なんかワクワクしたが、まぁ、分からずじまい…
ほんの一瞬だけ眼をひん剥いて気絶するヘンリーの顔が映るけど… せっかく隠してるので、そこにもなんかびっくりな仕掛け欲しかったなー。
観てて飽きることはなかったけど、説明臭いのがちょっとペースダウン。あの勢いならもー息もつけないくらいの勢いで行っちゃっても良かったかなー。
なんか深そうで浅い人間関係。ここもっと面白くできたよなー。
しかし、ヘンリーを演じたカメラマンには拍手を贈りたい!
今後ロシアとのこういう合作作品とか作れなくなっちゃうのか…(TДT)