えし

バジュランギおじさんと、小さな迷子のえしのレビュー・感想・評価

4.0
キッチンチキン。

パキスタンの田舎村の少女は、生まれた時から発声することができないでいた。
心配した親は、願いが叶うと評判のインドのイスラムの廟所へ願掛けしに行くが、帰りの汽車ではぐれてしまう。
1人取り残された少女は、正直者で嘘のつけないハヌマーン神の信者である青年に懐いてついて行く。
青年は少女を母国へと送り届けることができるのか。

少女がかわいい。
ほんとにかわいい。
余計なことばっかりするんだけど、あまりにかわいいので許せちゃう。

カシミール紛争で、両国の間にマリアナ海溝よりも深いんじゃないかくらい溝のあるインドとパキスタン。
血が流れすぎているため、憎しみは深い。
そんな両国の姿に一石を投じた一作なんじゃないでしょうか。

インドの青年が話すことのできない少女をどうにかして助けてあげようとすると話なんだけれど、6歳という文字の読めない子どもで話すこともできないため、青年は少女が異国の人であることもなかなか気づけない。
何者かもわからない子どもを青年は深く愛して、親もとへ帰してやろうと苦心する。
ちょっとクサい感じもなくもないですが、愛と義のロードムービーは良いですよ。
えし

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