daisak

バジュランギおじさんと、小さな迷子のdaisakのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった!
女の子を連れて危険な国境を命懸けで渡る、インド版ボーダーライン⁉︎いつ、誰が死ぬのか…しかし、登場人物は誰一人として死にません(回想シーン除いて笑)
安定の、底抜けに明るいボリウッド要素。EDMとタブラ。信仰や国境などの障壁、ジャーナリズムと民主主義。
色々とミクスチャーされて雑多な中にも秩序というか、絶妙なバランス感覚があり、笑ってノれてホロリときて。
予定調和なのにまんまとヤラれました!
隣国とは仲良くできないのは多くの国で実際に見られるけど、悲しい事です。
もともとのヒンドゥー教のスタンスとしては、いかなる宗教もひとつのところに帰る「万教帰一」「万教同根」という教えがヴェーダでも記されているように、懐の広さがあり、それが昨今では薄れているように思えます。
そういった寛容な心を取り戻そう。というメッセージを受け取った気がしました。
何よりこの作品が印、パ両国で大ヒットかましてることが胸アツ。
インドが誇る叙事詩ラーマヤーナやバガヴァットギーターを一読して予習していくとより深く楽しめるかも。
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