違和感を楽しむ映画。
誘拐された子供の代わりに別の子供を人質として要求される話。
映画の作りがかなり面白かった。
ワンカットで全編撮影しているようなカメラワーク。
カメラがパーンすると、別の場面に切り替わっている。画としてはつながってるように見える。
隣にあるはずのない場所に飛んだり、時系列も行ったり来たり。
その違和感が起こす画面のリズム感が気持ちいい。
音の使い方も面白くて、フレームの外で発せられている雑音を間違えなく意図的に入れている。ラジオかテレビの音も、やはり物語とは関係ないんだけど、効果的に使われている。
関係ない音を入れることで、どうにもならない焦燥感や逃げ出したい緊張感をリアルに観客に味合わせていると思う。
画と音で作る違和感。そこにワクワクした。
物語としては結局なんだったのか分かりませんでした。ちょっと疲れていて何度か寝落ちしちゃって、いろいろ見逃していると思われます。
平日21:15からの上映はおじさんにはキツイ。