ラグナロクの足音

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

3.3
イスラエル出身の女優がアメリカのファーストレディを演じる。それだけで驚愕なのだが、演技を見てみてもその驚きは醒めない。60年代のアメリカといえば、外交では冷戦の真っ只中。核の危機に世界中が怯える中、内政では先住民を始め、黒人、ラテンアメリカ系移民が自分たちの権利について一斉に放棄した激動の時代。女性たちも例外ではない。ジャックリーンはそんな彼ら世界中の女性から一種のアイコンとして憧れの目で見られた才色兼備のファーストレディ。本映画はジャッキーへのインタビューを通じて、彼女のバイオグラフィーを事細かに冷静な目線で描くことに成功している。とくにケネディ暗殺におけるジャッキーの動揺は真に迫るものがあった。ケネディ暗殺の犯人がウォッチメンだと未だに信じている自分は完全に取り残されてしまった。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音