りっく

マッスルモンクのりっくのレビュー・感想・評価

マッスルモンク(2003年製作の映画)
3.3
これはB級映画の皮を被った怪作。
こんなに東洋思想をきちんと描いた作品に未だ出会っていない。
日本人には到底分らないような業(カルマ)。
前世が現世に影響し、現世が来世に影響する。
そこまで自分が責任を取らなければいけないのか。
死の運命を受け入れ、それでも明るく生きようとするヒロインの逞しさ。
そして、抽象的な空間で自分と向き合い、報復の連鎖を断ち切る主人公の高潔さ。
ただその高潔さをB級感で薄めようとする、作り手の配慮が見られる。
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