けまろう

海賊とよばれた男のけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

『海賊と呼ばれた男』鑑賞。原作は出光興産の創始者である出光佐三をモデルとした国岡鐵三の一代記。史実に基づいた物語は、ノンフィクションであるが故の緊張感があり、ドキュメンタリーのように目が離せない。特に石油メジャーとの闘いはアツかった上に勉強にもなった。日本の石油産業を牽引した男のドラマは男気に溢れ、勤人であれば多少の憧れを抱いてしまう。何に対してであっても熱い人は魅力的なのだな。
要所要所に出てくる社歌のシーンが少し狙いすぎ&唐突で、最後の終わり方はレミゼかよと思わず突っ込んでしまったが、岡田准一を始めとするキャストの演技が非常に優れ、全体的なドラマとしては良作だと感じた。割と序盤にフェードアウトした妻のユキが、最後の締め括りで出てきたのには違和感があったが、出光興産創世記ではなく、月岡鐵三一代記と捉えればありなのか。原作はどういう終わり方だったのか気になる〜!けど、『カエルの楽園』買ったばかりだからそっちから読まなきゃ。
それにしても吉岡秀隆の演技はいつも同じだな。オールウェイズもロクヨンもあんまり好きになれないんだよなぁ。上野樹里がラストフレンズでのだめキャラを払拭したように、吉岡さんももう少し役に演技の幅を振っても良いんではないかな。
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