事故で首の骨を折る重傷を負いながらもカムバックしたボクサー、ビニー・パジェンサの実話の映画化。事実がそうなんだからしょうがないが、ストーリーはトレーラーそのまんま。極めてシンプルで芸が無いっちゃ芸が無い。
ただ、「ロッキー」にせよ「チャンプ」にせよ「あしたのジョー」にせよ「ボックス」にせよ、ボクシング映画は、ストーリーがどうであれ、クライマックスの激闘シーンにはお約束で感動するもの。その点と、主人公の常軌を逸した不屈な闘魂と、そして、主人公が復帰した後のシーンから感じる首のヒヤヒヤ感、以上3つの理由により、一定の緊迫感は持続する。