一番頭が柔らかい頃にさんざん聞いたタイトルでありながらこの歳になるまで未見だったが、あれこれ「のび太の恐竜」?クーじゃなくてピー助?と思うような既視感のある内容で、へーこれで直木賞獲れたのか~というが一番の驚きだった(笑)。少し話が動いたところでだいたいその先の大局が読めるベタベタな展開だが、まあこうした絆と信頼の物語にはトリッキーな要素など余計なのかもしれない。あと、なぜかこの部分だけ一時期のジブリの(悪い意味での)お株を奪うような「周囲を固める声優の中で浮きまくる本職でない主役級の声」がそこかしこで興を削いできたのも残念。