ともぞう

シティ・オブ・ゴッドのともぞうのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
3.5
事実に基づいた話ということで、ドキュメンタリーとしてはテンポも良く、子供たちの演技も自然で引き込まれた。特に小さな少年2人が足を撃たれたシーンの命拾いした方の子の泣きの演技は本当に撃たれたのでは?と思えるほど上手かった。ただ、ストーリーとしては子供の対立のようで、ひたすら撃ち殺し合うだけ。仁義なき戦いのような陰謀や裏切りや騙し合いといった内容がないので、途中から退屈してしまった。未だに中南米やアフリカでこの映画のような国もあると聞く。不幸な殺し合いの連鎖が途切れることを願いたい。

〈あらすじ〉
1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験するが、仲間が警官に銃殺され、そのまま行方をくらます。一方、3人組の1人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは麻薬売買で成功し、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻り、他の勢力との抗争を繰り広げる。
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