東京フィルメックス2本目は60年代の伝説的なイラン映画。それもデジタルリマスター!
イランの牛飼いのおじさんのほのぼのした話、またはブラックユーモアな作品かと思ったら、、どちらもハズれました^^;
おお、これは中々強烈な映画。
村で一頭しかいない牛を飼ってる男。この牛が、ロバか仔馬みたいで可愛いのです。だから、男は溺愛してる。娘であるかのように。
そんな彼が留守の間に牛が、、。
牛への過剰な愛情が男を狂わせる。それに慄く村人達の右往左往をちょっとホラー的なリアリズムで描いていてます。
初めは同情的だった村人達も、男の狂気の姿に、少しずつ彼を見る目が変わっていくあたり、何か裏側がありそうな気がします、イランですから 笑。
もっと地味な映画かとも思ったのですが、音楽もカットも結構斬新です。そのあたりがニューウェーブと言われる所以でしょうか。
この映画はイランにおける「羅生門」にあたる存在らしいです^_^