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哀しみと憐れみのにくのレビュー・感想・評価

哀しみと憐れみ(1969年製作の映画)
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マルセル・オフュルス“Le chagrin et la pitié”(哀しみと哀れみ、69年)。ヴィシー政権下にペタン主義とレジスタンスの間を揺れ動いた町クレルモン=フェランの記憶を、様々な住民の証言及びアーカイヴズ映像によって、複雑なままに炙り出すドキュメンタリー映画である。出来事の「名状し難さ」をフィルムに収めようとしたC・ランズマンの『ショアー』は、明らかに本作「以降」の映画だ。本作からアーカイヴズ映像を除けば殆ど『ショアー』と同じ体裁となる(インタヴュー映像はランズマンのそれと見紛うばかりだ)。監督のマルセルはマックス・オフュルスの息子である。
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