ミステリーサスペンスであの落ちは平凡
あらすじをよく読まず視聴したので見進めるうちに、女は〝老富豪の息子”主導の元、遺産目当てで老富豪と結婚する計画だったが、横暴で気難しい老富豪の真の人間性に惹かれ、終局的には心から彼を愛し夫婦共に真の幸福をつかむというハッピーエンドのヒューマンドラマと思い込んでしまった。
ところが挙式間もなく老富豪が死んでしまったのであらまぁと少しびっくり。
これまた〝老富豪の息子”主導の元、車いす使用とはいえ夫の死体を活きているように見せかけての運搬はどう考えても無理が有り過ぎるし、案の定忠実な秘書に怪しまれ極秘に警察通報。あえなく殺人容疑で女は逮捕。
さてここからが大詰めの見せ場となるがこれ以上は控えます。
結論的に視聴感はあまり宜しくなかったですね。
第一に真犯人逮捕の決定的証拠となる隠しカメラの写真がなぜか提示されなかったし、「真の相続人となった人物」が果たして老富豪の全事業を統括する手腕があるのか未知数。というかいきなり全て相続ではとても無理だろうということ。
とはいえ、どうやら忠実な秘書や顧問弁護士からは老富豪からの言い伝えを述べたことで「家族」と認められていたようなので、彼らの助力で真のシンデレラになったという風に理解しておくのが落としどころとしては一番いいのかもしれませんね。
総評二つ星
仮にこれが邦画で同様の設定であれば「ありえない・・・」と気恥ずかしくなってしまったに違いないが、韓国映画ということで気楽に見れたことはポジ点。
視聴後に調べたらフランス女流作家の小説が原作とのこと。なるほど確かに西洋的香りが芬々していたものね。
002008