回想シーンでご飯3杯いける

ヒットマンズ・ボディガードの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.2
敏腕のボディーガードが、商売敵である殺し屋を護送する任務を受ける事になり、互いに協力し合いながらミッションをこなすというバディ・ムービー。

商売敵がコンビを組む、またはその会話劇を中心に据えた作品と言えば、他にロバート・デ・ニーロ主演の「ミッドナイトラン」や、スピルバーグの「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」、そして「ルパン三世」でのルパン&銭形など、名作が多いジャンルで、本作も例に漏れず、アクションとコメディが融合した、最高に楽しい作品になっている。

主演は、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソン。今風に紹介すればデッドプールとフューリー大佐である。アメコミ映画のアイコン的存在でもある彼らだが、本作は「アメコミ映画でお馴染みの2人が主演」する映画では無い。彼らは、元々アメリカのアクション/コメディ映画で活躍してきた実力派であり(他のアメコミ映画出演俳優も同様のキャリアを持つ人が多い)、本作は、マスクもハイテク兵器も使わない、本来の魅力を存分に打ち出した作品なのである。

アメリカン・アクション映画の源流へのリスペクトに満ちた、満足度の高い1作。熱いし、笑えるし、最後は爽やかに感動できる!