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彷徨える河のmoのネタバレレビュー・内容・結末

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても前衛的な映画だけど、なぜだか主張が強くはない。モノクロで淡々と進み、2つの時間軸がシームレスに交差する。

本来は沢山の情報量で溢れてるだろうアマゾンの大自然に色が付いていないと、何だか逆に目を凝らしたくなる。そんな大自然の中突然現れるゴムの樹液の目立つこと…
そしてキリスト教系の施設。
数十年の時を経て同じ場所に降り立つことで、その間に何があったかを想像させられるのが面白い。

最後のカラーは、ようやく思い出せたんだねと思ったんだけど、どうなんだろう。

彼の村が滅ぼされて1人生き残った後の時点で始まっているから、本来なら文明批判やらの文脈が強くなりそうなものを、展開が淡々としたロードムービーなものだから文脈の間隙が広くて上手いなと思う。

蛇足
以前NHKでイゾラドのアウラとアウレを知り、少し検索したところによると今でも世界各地に非接触部族(いわゆる未開の部族)はいて、インドの島では拒絶が激しいので不干渉で立ち入り禁止、自治区域のようになっている。
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