猫田

ハドソン川の奇跡の猫田のネタバレレビュー・内容・結末

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

喜びだけじゃなく、むしろ、その喜びの裏にある影が機長を通して描かれていた感じ。事故後の心が晴れず浮かない顔した機長の姿や、奇跡だと騒ぐ人たちとの温度差がすごくリアルだった。
自らも事故の被害者になってしまった動揺や、プロのパイロットとしての自信が失われそうになる葛藤の描写には心が痛くなる。無駄な脚色を挟まない監督の見せ方の上手さなのか、96分の短さでも陳腐さを全く感じない。ラストも爽快。
色んな人たちの賞賛の言葉より役員のあの一言に、苦悩していた機長は報われ救われたかもしれないな。
事故のシーンのド迫力に、まるで自分も疑似体験してるようで体が強ばった。あんな金属の塊が空を飛んでんだから、航空事故は恐ろしい。
あと、この邦題を付けてしまうのはいかがなもんか…
猫田

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