ハドソン川に飛行機が落ちたあの事故の映画、ということでどんなことが起きたのかが気になっての鑑賞。
しかし、何でしょうか。
こんなに疑われていたんですね…。
世論の美談とは対象的に、責任の追求をされるトム・ハンクス。
やっぱり飛行機一機オジャンにしているので、その原因はどこにあるのかを明確にしないとおさまらないんでしょうね…。
でも、あの調査委員会の人が寄ってたかって追い詰めているのは本当に胸糞が悪くなりました。
少し考えれば判断するまでの時間の猶予があるというのはわかるものなんではないでしょうか。
もし審問会の場で、自分への弁護ができなかったら、冤罪になっていたかもしれないと考えると、とても恐ろしいなと思いました。
正義の心の持ち主が、命の問題ではなく、お金の問題で罪を被る現実があること。
これはパイロットだけの話ではなく、形を変えて、誰にでも降りかかる名誉への攻撃であると警鐘を鳴らしているように取れました。
もっと単純に、英雄談とした物語を期待していただけに、ちょっと自分の中ではしっくりこなかったです。
王道のエンターテイメントは描かない、イーストウッドらしい作品と言えばそうかな〜。
※副機長の人、見たことあるなー。イケメンだなーって思ったら、アーロン・エッカートですね!!老けたなぁ…。