このレビューはネタバレを含みます
リップ・ヴァン・ウィンクルと、元クラムボンのカムパネルラの出逢いとか、なんて夢々しくて素敵なんだろう。
ソツがなくて実もない「結婚」が冒頭に描かれるから、皆川さんがちゃんと声を出せるようになって以降の物語の真実味が、すごく開放的。
リングを交換するシーンの、手指の肌色のギャップとか、象徴的過ぎて胸の奥がキュウッとした。
安室さんを中心に回るお金の動きと、それによって巡り会った2人と、或いは、お金のやりとりを終えたところで裸で泣き笑う関係性。マシロさんがこの世界は優しすぎるって思ってしまうの、すごくわかる。だって優しすぎるもん。
それだからか、観終わった後、現実的には路頭に迷ってしまうような感覚だった。いつか観返したら違うんだろうか。