監察医オマル（ウィル・スミス）は元NFL選手の遺体を解剖し、その死因に疑問を感じる。競技中の強い衝撃によって脳障害を負ったことを発見し、元チーム医師のベイルズ（アレック・ボールドウィン）とともにNFLに働きかけるが、逆に嫌がらせを受け、研究内容は無視されてしまう。
主人公オマルが全くアメフトを知らない設定なので、ルールとか知らなくても分かりやすのはいい。
基本的には、スポーツの危険性と経済価値がぶつかり合う自分好みの社会派ドラマで、同時に一人の移民医師がアメリカ人として認められるまでを描く人間ドラマでもあった。
劇中にも出てくるけど、タバコの問題と似ていて、「インサイダー」と構成は同じだ。
特に序盤は面白かったんだけど、ちょっと緊張感が足らず、説教じみたセリフが多いのは気になった。
さらに、“神の英知を信じた” とか言われちゃうと、どうしても白けてしまう。
そして、アメリカに憧れ失望する移民の医師を演じるには、ウィル・スミスはミスターアメリカのイメージが強すぎ！
一方で、上司を演じたアルバート・ブルックスがいい味出してて、出番は少ないエディ・マーサンが素晴らしくインパクトがあった。
やっぱりアメフトは面白いし大好き。
この10年のルール改正でかなり安全性は高まってるけど、それでもエンタメと金とリスクのバランスをぎりぎり取っているように見える。
