スズタカ

ジュラシック・ワールド 炎の王国のスズタカのレビュー・感想・評価

3.7
良い映画って、どんな映画だろう?
俺は、観客の期待に応えている映画が、良い映画だと思っています。

その点で、ジュラシック・ワールドシリーズに期待することは、どこまでもリアルな恐竜が大暴れすることでしょ?

その期待にちゃんと応えているのが、まず良いじゃないですか。
まるで、その場に生きた恐竜がいるようにしか見えない映像技術は、本当に凄い!
大袈裟かもしれないけれど、現代に生まれて良かったと思いました。

加えて、より多くの観客から共感や好意を持ってもらうための工夫も、様々ちゃんとしていると思いました。

それは、どういう点かというと、キャスティングとしては、クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードというのが絶妙です。

2人とも、男女問わず好感が持てる上、セクシーさも感じさせるでしょ?

また、設定として子供を配して、ファミリーで楽しめる要素も考えられているし、彼らを単純に家族としていないことも、より多くの観客を取り込む工夫として、素晴らしい。

しかしながら、今回の映画、ストーリー展開に難があるかな。

殺人鬼の恐竜の成り立ちを含めて、前作から単に舞台を都会に移しただけに、なってしまいましたね。

また、基本的に、一軒家を舞台にした密室ホラーですので、恐竜というスケールに見合わない小さな話になってしまいました。

その様子も、いたって普通の追いかけっこ展開に終始するのみで、迫り来る殺人鬼が恐竜であることの、独自性が感じられなかったのは残念です。

あれでは、人間の殺人鬼に追いかけられているのと大差ないので、敵を一体だけにせずに、大型恐竜も加えたりの、もうひと工夫があれば、もっと最高でしたよね。

いっそのこと、次回作のことなど考えず、都会で大暴れする展開まで描いた方が、良かったんじゃないかなー…欲しがり過ぎでしょうか笑

とはいえ、俺はこのシリーズ好きです。

映画館の大きなスクリーンで観ることに意義がある映画。素晴らしいことですよね。

※舞台の屋敷。X-MENハウスでしたね笑
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