このレビューはネタバレを含みます
リメイク版作品、ほぼ全部に共通するんだけど、
オリジナル版（つまり藤子・F・不二雄原作のやつ）は最後の敵との決着のつけ方が、他人任せのものが非常に多い。
例えば、パラレル西遊記は、仲間全員が捕まってしまうのですが、タイムマシーンでドラミが助けに来るという展開ですし、
アニマル惑星では、「もう無理だ〜」とか叫んでいると、何だかよく分からない謎の組織が助けてくれる。
日本誕生のオリジナル版に関しても、最終的にはタイムパトロールが全部解決してくれるという、結構それどうなん？って感じの人任せなオチがつくんだけど、
リメイク版ってその部分を修正するのが多いよね。
つまり、ちゃんとドラえもん達が敵と戦って勝利するという展開に変えられている。
ドラえもん映画というのは藤子・F・不二雄の手癖がとても強くて、
それが作品の個性であり、良さであり、悪さでさえあると思う。
新・日本誕生はオリジナルのストーリーそのままに、ククルとのび太の関係性を変えてみたり、前述のラスボスのバトルを追加したりと原作の粗に修正が加えられている。
しかし観終わって思うのは、なんかすごい普通の作品になっちゃったなあ〜ということ。
上にも書いたけど、藤子・F・不二雄の手癖ってすっごく強烈だったんだなと強く思う。
それをすごく普通、あるいはまともにしちゃうもんだから、まぁ何とも没個性な作品になったなという印象になる（といってもストーリーとかはほぼほぼ同じだから、ここまで印象が変わるのはとても不思議）。
結構、Twitterで静かに話題になっていたけど、
ククルがとてと可愛らしいキャラデザになっているので、そこは見どころかもしれない。
出だしの村が襲われて泣きそうになる表情が良いよね、ありがとう。
