ナオヤ

イップ・マン 継承のナオヤのネタバレレビュー・内容・結末

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

いや、もうかなり好き。個人的な好みも多分に入っているけど、格闘アクション好きなら間違いない1本。だと思う!(弱気)





ド兄版イップマンシリーズ第3作目。
1→対旧日本軍のプライドメガ盛り空手家将校
2→外人ボクサー

こうくると、敵役で全2作にキャラ負けしない相手ってどんなだろうと思っていたけど、最強のライバルは自分と同門というありがちだけど燃える展開に!

他チンピラとの大乱闘、対ムエタイ、対マイクタイソンなど見せ場が兎に角てんこ盛りで飽きない。しかしタイソンだけは1960年代には有り得ないオーパーツじみた現代ボクシングで戦うのが時代考証としてはアレだけれど、タイソンといったらみんなピーカブースタイルが見たいじゃない。いいんですよ、これで。
最近はそうでもないけどガチの格闘家がアクションやると地味というかイマイチ映えない出来になる事も多いけど、マイクタイソンはしっかりタイソンしてますね。この辺は映画キックボクサーに出た時も感じたところ。

ド兄演じるイップ師父の凄さは言うに及ばず今回特筆したいのはライバルのチョンティンチ役のマックスチャン。彼は他にグランドマスターのマーサン、ドラゴン×マッハの極悪刑務所長など悪役を演じることが多い俳優さんで、これらの作品全てに共通してる事だがとにかくアクションの重厚感、一撃一撃の重みが素晴らしい。

他に痛みの伝わるカンフーの使い手を挙げるなら、ブルースリー、そしてイップマンを演じていない時のドニーイェン。この継承というタイトルは劇中のストーリーとは別に、香港アクションスターと言う意味での"継承"という意味も含まれているのかもしれない。
またまた憶測ではあるがドニー版イップマンは当初、本物の詠春拳の師父達から彼の詠春拳は間違ってるだの正統ではないだの叩かれていたそうだが(現実の詠春拳自体が葉問系と伝統派に分かれている)、今作はその批判に対するある意味アンサーなのではなかろうか。

憶測、憶測ばかりで恐縮ですがイップマン継承、オススメです。
ナオヤ

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