ちろる

マザー・テレサからの手紙のちろるのレビュー・感想・評価

マザー・テレサからの手紙(2014年製作の映画)
3.6
マザー テレサという女性に関する教科書といった感じの作品。
特にひねったストーリー展開はなく、至極淡々とマザー テレサがひとりのシスターから世界に注目され、ノーベル平和賞を受賞するまでの聖女となって行ったかが描かれています。
カトリックというくくりに限らず、宗教団体は人類を救うためのものにも関わらず、時に組織の決まりごとにがんじがらめになって大切なことが見えなくなってしまいがちになる。
時に一番大切な部分を見つめて声を上げることができる人が世界にこうした「気付き」を与えてくれるのだろう。
貧しい人、死を間近にした人でも尊厳を持って最後まで生きる権利はある。
こうしたことは文字で書くのは簡単だけど、行動に起こせる人はどれだけいるのだろう亡くなった後に賛否両論あったマザー テレサ。
でも彼女がたしかに孤独な立場から一人で声をあげた事実は変わらないのだ。
彼女の美しさはやはり賞賛されるべきことなのだろうと改めて思う、そんな作品だった。
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