マザー・テレサからの手紙の作品情報・感想・評価

「マザー・テレサからの手紙」に投稿された感想・評価

chiho

chihoの感想・評価

2.7
マザーテレサ、と見てすぐ借りる。
こんな映画出てたの知らなかった。

手紙、とあったので、知らなかったことがわかるのかも、と期待して観るものの、知っていたストーリーで、しかもさらっとしたところしか(苦悩していたのに、そのシーンが少ない)なくて、題名に騙された感があった。

それでも、神の啓示を受けたけれども、ずっと苦悩していて、時には神に見捨てられたと思っていたというのは、とても孤独でつらい人生だったのだろうということは想像できた。

マザー役の女優さんが、とてもうまいと思った。
動きがとてもマザーに似ている!と思う。

マザーは、ノーベル平和賞を授与された時に、聖フランシスコの祈りを紹介しているけれど、私はマザーの祈りの言葉が、マザーの人生を表していて、とても好きだ。

「言葉でよりも行動で」
孤独の葛藤の中で、彼女が生きた軌跡は、多くの生きている人を導き、たくさんの死にゆく人の魂を天国に導いたにちがいない。
えいと

えいとの感想・評価

4.0
貧しく、飢え、誰からも必要とされず、愛されることのない、そんな人々のために自らの半生を捧げて奉仕活動を行いノーベル平和賞を受賞したマザーテレサ。しかしそんな溢れんばかりの愛に満ちた彼女にも苦悩や葛藤、思い乱れる魂があったのだ。


聖人とまで認めらたマザーテレサの半生をこの映画で覗き見る。マザーテレサは献身的で奉仕を続け世界中から賛美を受け認められるも謙虚な姿勢は忘れず、自分は神の道具に過ぎないと語るのだ。60以上もの間平和の道具として愛をもたらしてきた彼女が、精神的指導者である神父へ送り続けた手紙に記された闇の側面を知ることができた。
手紙に遺された彼女の軌跡から聖人マザーテレサも我々と同じくして心の闇を持ち共有しているのだと親近感が湧きました。

マザーテレサのように慈愛にに満ちた人間がもっと増えれば世界にはもっと笑顔が広がるだろう、その為にはまず自らが小さな愛でも少しづつでも振り撒いて行かねば。

ルトガーハウアーとマックスフォンシドーの豪華共演も見所!
いたく感動しました。いやはや、カラカラのコンタクトもあっという間に潤んでいってしまうほどでした。

自伝映画って史実に忠実にならざるをえないから、やたらとタラタラとしていて、盛り上がりどころが掴めぬまま終わるパターンが多い気がしますが、この映画は本当に良かったです。特に、マザーテレサ役の主演女優さんが、マザーテレサ本人かなと思うほどでした…。表情や仕草に魂が宿っていました。まあ、マザーテレサ本人を知らないのですけど。笑


この映画で、私はかの有名な(有名らしい)平和の祈りを初めて知りました。

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主よ、わたしをあなたの平和の道具にしてください。

  憎しみのあるところに、愛を
  争いのあるところにゆるしを、

  分裂のあるところに一致を、
  疑いのあるところに信仰を、
  誤りのあるところに真理を、

  絶望のあるところに希望を、
  悲しみのあるところに喜びを、
  闇のあるところに光をもたらすことができますように。

  主よ、わたしが、

  慰められるよりも、慰めることを、
  理解されるよりも、理解することを、
  愛されるよりも、愛することを求めますように。

  わたしたちは与えから受け、
  許すから許され、
  自分自身を捨てることによって、永遠の命に生きるからです。

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なんと、素晴らしいことばたちよ…
まさに、マザーテレサの人生そのものですね。長年、神の道具として、インドのスラムで始めたことを全うした彼女には、感服するばかりです。


映画としてひとつだけ残念だったのは、邦題タイトルが「マザーテレサからの手紙」となっていて、映画の中でも「テレサは長い間心の闇と闘っていた、と手紙の中で何度も言っている」とかなんとか、いかにも思わせぶりなことを匂わせながら、最後までその心の闇がどのようなものだったのかを明かしてくれなかったところです。
生涯マザーテレサがどのような活動をしてきたのかはよくわかりますが、結局人には見せなかった心の内は、この映画を観ても知ることができませんでした。残念です。

しかし、自伝映画としては本当に素晴らしい映画でした。