かぴばる

プロヴァンスの休日のかぴばるのレビュー・感想・評価

プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)
4.3
 プロヴァンスの風景と雰囲気を楽しむ映画。そこだけで正直満点をつけたくなるけれども、そこだけで満点にするわけにはいかないので抑えておく。

 南仏といえば、ゴッホも憧れて移り住んだ光の国。本作でもその黄金の陽光は魅力的に描かれており、小さな町の周辺だけを舞台にしながらも風景は最後まで飽きさせない。

 プロヴァンスには疎いのだが、どうやら距離的にもパリよりスペインやイタリアのほうが近いぶん、かなりラテンな雰囲気が漂うらしい。闘牛やフラメンコなんかも楽しめる。う〜ん、良い。

 俳優はジャン・レノの素朴な演技がやはり際立つが、そんな素朴さを引き出すテオを演じる子役、なんや天使かいな。あとレアを演じるクロエ・ジュアネという女優。唐突にむっちりした肢体にオリーブオイルを塗りたくるサービスシーンがあり、本当にパリジェンヌはけしからん。けしからんよ。