映画史に残る傑作。
ノーラン監督おなじみの時系列飛びまくり描写、たくさんの登場人物とハイスピードな会話にまったくついていけず、完全に理解できましたとはお世辞にも言えない。でも面白い。
脚本・演出・演技・音楽、なにをとっても一流で、細部まで良く作り込まれている。何よりも、挙げるとキリがないが、アインシュタインとの会話のシーン、原爆実験カウントダウンシーン、戦争終結祝賀シーンなど、本物の文学だけがもつ"凄み"があった。
史実に基づいているがゆえに、我々は原爆が大気に引火して世界を滅ぼすことはなく、実験は成功して原爆が実践投入されたことを知っている。にも関わらずあの緊張感が演出できるのは、並大抵ではない。
凡人にはこの映画の感想すら上手く言えないのだが、とにかくたいした作品。必見。