片腕ファルコン

その昔ここらへんは東京と呼ばれていたらしいの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

3.2
松江哲明監督のデビュー作『あんにょんキムチ』以来の完全プライベート・セルフドキュメンタリー。

現在、東京都現代美術館で公開中!!
(2016年2月14日まで)

今年9月に生まれたばかりの息子に向けてのビデオレター風な構成に深い愛を感じました!

今回の展覧会のテーマは「TOKYO」って事なんですが…まぁ一応松江監督が生まれ育ったのはずっと東京なので合ってるっちゃ合ってますが、やはり[父⇒自分⇒息子 血の繋がり]つまり場所というより人が要素が強いですね。
もちろん、その過程で、思い入れのある吉祥寺バウスシアターやミラノ座、幼い頃よく通っていたレンタル屋(全て閉館)などが登場してきますが。

この辺がこの映画のタイトルにも繋がってくるのでしょうね~。

にしても、ドイツ人の奥さんがあんなにガンガン出てくるとは思いませんでした。
途中からまさか日本ドキュメンタリー監督のパイオニア原一男さんの『極私的エロス 恋歌1974』的展開(言ってしまうと出産シーン..)にする気じゃないでしょうね…とハラハラしたがさすがに大丈夫でした!!

そして音楽担当はこれまた松江監督とは馴染みが深い前野健太さん。僕が見た日は前野さんの生演奏付き上映会で臨場感を感じながら鑑賞する事ができました!!

全然関係ない家族の映像を見せられた訳ですがそれでも泣きそうになった訳ですし、きっと監督の息子さんがある程度大きくなってコレを見た時はきっと幸せな気持ちになるんでしょう。

羨ましい。