主人公のレオは、体は大きいが絵が得意だったり、顔も優しそうに見えるし、事故のせいだが喋れないため、一見めちゃめちゃ引っ込み思案に見えるんだが、開始10分でそんな主人公のイメージが覆される。笑
彼女のためなら結構極端な行動に出るし、わりと暴れん坊だしで思ったより脳筋タイプなのか？と驚いてしまった。
なお、彼女の秘密は失踪の原因と繋がるのだけど、月に囚われた男と同じ監督・脚本とは思えないほどありきたりな展開だったため、少しだけ残念だった。
ただ、彼女の秘密でもある「ある人物」は、身内と一切言葉を交わしているシーンがなく、作中初めて言葉を発したシーンが最後の主人公との会話のシーンで思った以上に奥が深くて面白いと思った。
ミュートとは、事故の傷よって話せなくなった「主人公」、お世辞にもいいとは言えない環境で育ってしまい、その心の傷であまり話せなくなった「ある人物」のこの２人のことを示しているのではないだろうか。
余談だが、月に囚われた男の後日談がニュースで語られてて、あの作品が好きだった私にとってはかなり嬉しいサプライズだった。笑
