2017-06-21記。
この作品を映画館で見れたことにスコア0.5プラス。
1日だけの、じかも平日レイトショー1回きりの上映で、客は私を含めて2人だった。
セネガルでサッカー選手を目指す少年が、ブローカーに村ごと騙され、無一文でパリに放り出される。
ドキュメンタリ風なのか演出不足なのか分からないが、淡々とストーリーは進んでゆく。
サッカーの底辺で頑張ってる奴が好きな私には、すごく楽しめた。

実話からインスピレーションを受けた
「サクセス・ストーリー」
ミトリはセネガルの小さな村に住む15歳の少年。この年齢の少年たちが皆そうであるように、ミトリもバルサやチェルシーといった一流クラブを夢見ながらサッカーをしていた。そんなある日、ひとりのエージェントが彼に目をつける。チャンスがめぐってきたと信じるミトリ。しかし、ヨーロッパに行き大きなチームに入るには、お金を支払わなければならない。

近年のサッカー・フランス代表に黒人の方々が多く在籍している裏ではこんな出来事が実際にある、と知るだけでも大きな収穫。ストーリーは大きな起伏がある訳では無いけれど、リアルに忠実で鬱だった。サッカー鑑賞にハマっていた時期があって、その時にこの実情を知ったらまた違った角度で観戦していたかもしれない。

以下unifranceからの引用
Samuel Collardey は当初、サッカークラブについてのドキュメンタリー作品の制作を計画していました。しかし、後にミトリのモデルとなるセネガルの青年サッカー選手との出合いをきっかけに、フィクション作品へと制作転向することを決めます。青年の夢は、フランスでプロのサッカー選手になることでした。
この「ドキュメンタリー的要素のつまったフィクション作品」を制作するにあたって、Samuel Collardey 監督は、主演にはプロの俳優ではなく、一般の青年を起用するのがふさわしいと考えました。そこでまた実際にセネガルへ足を運び、若者たちがサッカーをする様子を見学し、その中から Mytri Attal を選んだのでした。

【這い上がれるか？】

セネガルの村に住むミトリ。サッカーのフランスのクラブに入れると言われ祖母が借金を作りながらお金を工面してくれるが、それは詐欺で…

フランスの路上で路頭に迷うも、民生委員や心優しい人の助けもあって徐々に事態は好転していく。

16歳ということで生意気な部分も多いが、才能だけでなくハングリー精神がなければごまんと人がいるサッカー界ではやっていけないのだろう。

100分近くで納めている関係か、チームメンバーとのいざこざ等が描かれておらず、わりとスムーズに進んでしまうところが深みが出ないところか。

こういう詐欺的な仕組みはきっと普通に行われてるのだろう。

自分の過去を見ながらもミトリに夢を託そうとする監督の心意気に泣いた。

2020.5.24

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