このタイミングでレビューというのもなんですが試写会組です。
Z会のCMからかあの花、ここ叫のスタッフを迎えたため、キャラデザが深夜アニメ調になっているのは残念で仕方ありません。その影響で全体的に秒速5センチメートルや言の葉の庭のような人物作画のアニメーションのリアリティは失われていました。
また、深夜アニメのノリというかやたらえっちなサービスシーンが多いのが目につきました。今までフェチ止まりだった新海誠作品では考えられなかったことです。中高生を意識しているのか露骨でちと安易すぎる気がします。
音楽がRADWINPSなのも劇伴は問題なく良かったですがRADWINPSによる劇中歌が頻繁に使用されおり個人的に新海誠監督の文学的な台詞の言い回しなどと対照的に歌詞に安っぽさを感じられこの点も残念でした。
これらのことでオープニングが終わるまで今までの新海誠作品と比べて期待はずれか?とガッカリ気を落としていましたがオープニング後展開が急変してからは完全に評価が変わりました。今までの不満点が吹っ飛ぶくらいのSFの仕掛けが用意してありそこからは食い入るように作品に引きつけられました。これ以上はなにも言えませんが
ほしのこえ、雲の向こう約束の場所、星を追う子ども等過去のSF作の集大成がここにあります。
ここに来てSFの新海誠が帰ってきた!