君の名は。のけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

『君の名は。』鑑賞。ものすごい前評判が良かったので期待大にして鑑賞。期待値コントロールが下手なせいか、思ったより浅い内容で拍子抜けだった。ただ、話や設定自体は非常に面白く、SFラブストーリーとして捉えれば良作と言えよう。
三葉の住む地域土着の組紐をはじめとする「つなぐ」信仰の文化をベースに、瀧と三葉が時空を越えてつながっていく話。物語のキーアイテムである組紐には2種類の役割があり、1つは宮水神社の後継ぎとして三葉が先祖とつながり、災害を防ぐ使命を負う側面。そしてもう1つが言わずもがな、身体が入れ替わった瀧と時空を超えてつながる側面。「運命の赤い糸」の持つ役割を「つなぐ」アイコンである組紐に託すロマンチックな構造は流石新海誠。瀧とつながらなければ災害を防げなかったことを考えると、この組紐自体が災害を防ぐように働くキーアイテムでもあるわけだ。※なお、この組紐をリボンとして使用する三葉の姿に「魔法少女まどか☆マギカ」のほむらを重ねた人も多いはず！
とにかく時空間を超越したさまざまな「つながり」に拘るストーリー。最終的には、三葉と友達の勅使河原、名取と連携して災害を回避した挙句、(入れ替わっていた記憶を失いながらも)瀧と三葉も再開できるという、ドがつくほどのハッピーエンド。
ただ、何となく震災を意識させたのは完全にノイズだったのでは？というのが正直な感想。あと、瀧が「つなぎ」に選ばれる必然性は描写されるべきではなかろうか。

花澤香菜が端役で出てきてビックリした。あと神木くん声の演技も上手なのね。