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君の名は。のanathemayokeのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.5
ようやく見た。面白かった。まず、まあ入れ替わることはなんとなくわかってしまっていたけど、ネタバレをせずに生きてこれてよかった。「何とかミーツ何とか」と言ったらすぐネタバレになってしまうので言えないが脚本がとてもいい。楽しんで観たので良かったのを前提として、大ヒット作だけに粗探しみたいになってしまうけど、音楽が感傷的すぎるのと、作画が綺麗なわりにはなんかノリ切れなかったな、作画厨のこのおれが。なんでやろな〜。東京もいっぱい出てくるのに細田さんのバケモノの子のほうが街を楽しむという意味では圧倒的によかったし、わりと自然の表現も薄っぺらいように見えたな。比喩的にではなく作画として。カメラワークはかなり凝ってるんだけど、あんまり撮り方がカッコいいと思うようなシーンはなかったかな。冒頭のたぶん敢えてのテレビアニメっぽい始まりはあんまりグッと来なかったな。忘れてしまう悲しさみたいなものはすごく感じるし、いいんだけど記憶に関する話の筋って都合よく使えてしまうから評価が難しいというのはあるかな。彗星とかそれを見ている二人とか冒頭のシーンを繰り返すというかなぞる感、作品内の回想を観客がなぞるみたいで、話の筋的ななるほど感ともリンクして良かったなぁ。まあとにかく今はカルデラに行きたい。
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