anathemayokeさんの映画レビュー・感想・評価

anathemayoke

anathemayoke

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.2

すごく面白かった。娯楽作として本当によくできてて楽しくて、誰にでも勧められるような映画
観客のリアクションがよくて映画館で観てよかった、最後には拍手が!
主演の山口馬木也さんがものすごく魅力的なのたが
>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

面白かった。
憎しみの連鎖に対するもっと直線的な内容なのかと思ったら、あまりそうでもなかったのが意外だったけど、それ自体が「対話」と「考え続ける」というギリシャ哲学を表象してるようでよかった。
しかも
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.8

音がすごくいい映画だと感じましてね。逆説的にケイコが聴こえないことに強く思いを馳せることになる感覚が生まれて面白かった。
話す言葉が暴力的というか不躾に感じられるような場面とか音響効果も多くあって、ケ
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

すごくよかったですわ。特に詳しいわけではないけど、初代のウルトラマン全体を要約して全体像を残しながら再解釈というか理屈付けをしているのが面白い。シン・ゴジラゆずりのテンポもいいし、久しぶりの怪獣とか特>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.5

あんまりドラマチックな展開がなくて、むしろTV版の各シーズンの最終回のほうが劇的なくらいで、個人的にはその地味さが逆によかった。
私は例えばドラえもんでは映画版よりも単行本の各話での生活ギャグのほうが
>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.5

友人に薦められて観た。
いい映画だと思うし面白かったが、毒気がなさすぎて個人的な好みとは結構ズレるなと思った。
特に子供がいる人には感動が強い話で、そこが意外と話の重要なポイントになっているのは面白か
>>続きを読む

今はちょっと、ついてないだけ(2022年製作の映画)

3.0

深川麻衣が出ているので鑑賞。
意外と読めない展開と人の関係性がよかった。バブルが物語の起点になっているけど、実際はここ十年くらいの風俗(シェアハウス、ユーチューバー、キャンプ、リーマンショックあたり)
>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

3.0

「偶然と想像」で再会する二人(河井青葉と占部房子)が恋敵として出てるのがすごく面白かった。
よかったけど濱口竜介にしてはイマイチだったかな。もちろん習作としてみればぜんぜんいいんですが。
脚本は濱口さ
>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

面白かった!
最初は絵が平面だな〜と思ったけど、動きがいいから自然と引きすぐに込まれた。
話の展開がちょっと性急な感じがして、もうちょいタメがあってもいいかなと思ったのと、ロビンが森に行くロジックはも
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃよかった。
成田凌も清原果耶も最高にかわいいのだけど、脚本が特によくて、日常をスパイ小説に変化させるプロットと長いセリフがものすごく面白い。長回しもすごかったけど、黙って歩いてるシーンとか
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.7

悪者があまり出てこないのだけど、それこそが社会とか偏見という感じがして、さらにそれをものすごくナチュラルに演出している感じがすごくよかった。
主演のチョン・ユミさんがものすごく魅力的で見ているだけで飽
>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.8

確かに、話が普通だったかな〜。
とはいえライカの作品を観ると、すべてのアニメに感謝の念が湧いてくる。
クライマックスがしつこくてすごくよかった。
CGと見まがうような滑らかさがありながら、ストップモー
>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.6

音楽と撮り方がよかった。
とくに音楽が自分の好みにフィットして心地よかった。
ブックスマートとかレディバードよりしっくり来る。性差のせいか私の精神年齢のせいか。ただ共感性の意味でいうとジュブナイル的な
>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

楽しかった。アダムドライバーとビルマーレイがかわいくてよい。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.3

面白かったが
思想とか環境が最先端すぎてついていけてない部分が多かった。
あと10年くらいしたら追いついて
「わかる!」ってなるかもなと思った。

「二回目のギルモアガールズ観るところだったから大丈夫
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

評判通りいい映画でした。
とにかく脚本がよく出来ていて、役者もよかった。
「おーいお茶」とか「黒豆茶」とか地味な小ネタがすごくいいのだけど、東入間高校というのも個人的にはぐっと来た。

ひと夏のファンタジア(2014年製作の映画)

4.0

映像が安定してて美しくてすごくよかった。広いショットはほとんどないけど、安定したカメラで美しい街並みが撮られていて、たまに通行人や車や虫やなんかが横切ったり映り込んだりするのもものすごくよかった。青山>>続きを読む

トキワ荘の青春(1995年製作の映画)

-

昔フェイバリットにあげていた一本。
VHSのソフトも持っているのだが15年くらい近く見返していない。
トキワ荘も大好きだけど、脱中心化されていてみんながボソボソ喋るのがとにかくよい。

21世紀の資本(2017年製作の映画)

2.8

普通だった。
もちろん勉強にもなるのだけど、実用書を読んでる感じで、自分が映画に求めるものとズレるという感じかな。
映画の引用で時代時代の社会制度を説明するところはいいし、現代の問題に対しての提言もあ
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.8

ものすごくよかった。
思春期と社会的な抑圧の中での生きづらさが押しつけがましくなく表現されているのはよく評論されている通り素晴らしいのだけど、
加えて映像がめちゃくちゃ美しいというかかっこいいというか
>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.8

ものすごくよかった。
ただただ圧倒的に悲惨な現実を突きつけられる。
内容だけでもう物凄いのだが、構成もすごく練られていて、感動もサスペンスも伏線のような象徴の連携も随所にある。
撮影もよい。基本が手持
>>続きを読む

誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

4.9

「誰がハマーショルドを殺したか」めちゃくちゃ面白かった。すべてのミステリーとスパイ映画を現実が追い越してた。
                               
石原慎太郎といい野田洋次郎
>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

4.8

コロナ休業から復活した下高井戸シネマで観た。
めちゃくちゃ面白かったし、このタイミングで映画館で映画に関する映画を観られて映画だった。
脚本がものすごく練られていて、作中で上映される活動写真がメタテク
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

すごく良かったわ。
一人称的な狭い画角から、広いところに移ったときの開放感がすごくて、クライマックスが明確に絵で示されるところがものすごくいい。
話の辻褄というか、現実感に関して議論はあると思うけど、
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃな映画で面白かったんだけど、好きかと言われるとそうでもないともいえるし、怖くもあるし笑えるし、ベタであり異常であり、最低でもあり最高でもある。
人の感想読んでると、低評価も含めてものすごく
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

表現が難しいですが、とにかく「開かれてて抜けのいい映画だな~」と感じた
インディー感がないというか、ジャンルとか前提となる社会的文化的コンテクストが必要なくても理解できるPOP感。
映像の解放感もある
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

真実を描く部分の描き方とか唐突さに意外性があってすごくよかった。

友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

4.5

ものすごく楽しめた。
登場人物に変な人が多いから特にその人たちの行動と話の筋は無理が多いんだけど、とにかく役者の演技が素晴らしいので普通の人が異常な状況に巻き込まれるリアリティがものすごくてとても引き
>>続きを読む