ちろる

君の名は。のちろるのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.0
映画として、アニメとして、よーくできていたなぁと感心させられました。個人的にはまだ大衆受けしていなかった頃の新海誠さんが描いていた切ない、結局は結ばれないようなそんな現実味帯びた今までの作品のファンでしたので、大衆的な売れる為に作ったこの作品にどこかさみしさを感じましたが、これはまた別物として素晴らしいと思います。

青春自体のキュンキュンしたあのときめきとか、ファンタジーな妄想を形にして、うまく百人一首の言葉に載せた文学的表現や、組紐、口噛み酒のように伝統的文化を入れ込んで、若干の深みを入れたところもツボでした。

美しい空、宇宙の存在と地球の美しさを描くのを得意とした新海誠さんの世界観は健在。内容的には好き嫌いはっきりと分かれそうですが、新海誠さんにはブレずに美しい世界を描き続けて欲しい。
そう思います。
ちろる

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