しがやす

何者のしがやすのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.2
他人におすすめできる映画ではないけど、自分は観てよかったと思いました。
人を選ぶし、一緒に観る人も選ばないといけないですが。1人で行ったらいい。
最後の最後で主人公が大事なことに気づけたのは救いだけど、やっぱり後味は良くないです。

ていうかこのお話、学生じゃわからないんじゃないかな?わかった気にはなれるだろうけど。
むしろ社会人として今を生きている「大人」向けのお話だと思う。
誰でも少なからず登場人物の誰かにカテゴライズされる人間だったと思うので。

お前らは今でもこいつらの様な「イタさ、寒さ」を引きずったままのヤングじゃないか?

そんなメッセージが込められているんじゃないかなって感じました。
まあ人によっては時間を無駄にしたとすら思う内容だろうし、確かにDVDでいいね。

この映画って、若者の痛々しさへの皮肉だけでなく、世の中に浸透しきってしまったSNSとそれを使いこなす人間に対しての皮肉も込められていると思う。
自分が「何者」なのか。
確かにわからなくなってくる。他人はもちろん、自分のことも。
ろくなもんじゃないね。
しがやす

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