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何者のliamのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.1

監督は「愛の渦」の三浦大輔。出演は「世界から猫が消えたなら」の佐藤健、「夏美のホタル」の有村架純、「SCOOP!」の二階堂ふみ、「セトウツミ」の菅田将暉など。

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし。

就活を巡るストーリーでそれにSNSを掛け合わせた作品になっている。

主人公の拓人は周囲を冷めた目で冷静に見ている気になっている。だから全ての人間のやる事なす事をTwitterで批評している。ただ自分が何者で何をしたいのかは理解できておらず、こういう状態になっていると言える。
夢を求めるのか現実と折り合いをつけるのか、そんな事を考えさせられ葛藤するのが就活なのかもしれない。

この作品で言われている所謂どんでん返しのところは、思わず笑ってしまった。笑 就活2週目であんなツイートしていたらそりゃ内定貰えないわ。笑

登場人物はかなり少ないが、豪華なキャストで占められている。全員存在感が凄いので、キャストの豪華さという点では観る価値アリ。

就活を巡る人間模様と、自己の形成の映画。
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