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何者のyuuukaのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.3
確か自分が中学生くらいの頃に公開された映画。周りが難しかったって言うのを聞いて当時は見に行かなかったが、映画の登場人物と同じ就活生になった今見たら、心にグサグサと刺さるものがあった。これは中学生時代に理解出来るわけが無い。就活をする大学生をリアルに映していて時には共感出来て、時には怖いと思った。
一番印象に残っているシーンは瑞月と光太郎の内定を祝うところだ。表面上みんな友人の内定を喜んではいたが、内定を貰っていない人は内心どう思っているのだろう、と。最後のシーンでその時の心情が見えてゾッとした。
リアルとSNS上で展開していく映画はほとんどの人がSNSをやっている現代に凄くリンクしていた。拓人と同じでみんなが知っている主アカと裏アカの両方を使い分けている人は今現在も多く、SNSの闇だなと感じた。メールアドレスでTwitterのアカウントを企業が検索することは今もあるのだろうか。見終わった後、急いで自分のTwitterアカウントを確認してしまった。
1分間の自己PRはtwitterの140文字みたいなもの。たったそれだけの文字で自分を表すことなんてそもそも可能なのだろうか。自分だったらどうやって表現するだろうか。グルディスは結局どういう人が通るのだろうか。最終面接までコマを進めても落ちることは多いのか。結局のところ企業はどんな人材を取りたいのか。映画と同様に内面までしっかりと見ているのか。就活についてとても考えさせられた。
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