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人間失格 太宰治と3人の女たちのyuuukaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人間は愛と革命のために生まれてきた___
2回鑑賞。名作と謳われる小説は映像化することで誰にでも分かりやすく見やすいものとなっていた。三人の女性を巻き込みながら凄まじい人生を謳歌する太宰治は最低最悪な男だと思うと同時にかっこいいとも思ってしまった。狡い。自由に生きている男性が魅力的に見えるのは今も昔も変わらないのだろう。女性によって魅せる顔を変え、普段の太宰治からは到底想像のつかない美知子にだけ見せる子供みたいに甘えるシーンは不覚にも可愛いと思ってしまった。
沢尻エリカ演じる静子はとにかく可愛い。太宰が日記目的で自分に近づいてることに気づいていながら健気に想う姿は儚い。
宮沢りえ演じる美知子はまさに理想の奥さん像。太宰の良さを敢えて評価することはなくても誰よりも理解していて、献身に支える姿はかっこよかった。
二階堂ふみ演じる富栄は愛のカタチが変わっていて恐怖に感じた。"治"が取られた時ヒステリックに叫ぶシーンは印象深い。
太宰治演じる小栗旬だけでなく、太宰の女を演じた三人の演技も上手ですぐに話に飲み込まれた。
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