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クレイマー、クレイマーのyuuukaのネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

日本語を目で追うことが疲れるために苦手な洋画。この映画は1度見た事があったが途中で断念してしまったために、もう一度チャレンジしようと思って視聴。挑戦してよかった。本当にいい映画だった。
まず、とにかくビリーが可愛い。泣いてもいたずらしても何しても可愛い。好きなシーンはジュースをこぼしてしまうシーン。お父さんの顔色をうかがいながらシュンとした顔が可愛すぎた。100点。
話は変わるが、40年も前の映画であるから難しいかと思えば、夫婦で抱えている問題は今とほとんど変わらないのだなと思った。
仕事に必死で妻の話をちゃんと聞こうとしない夫。失ってから初めて存在の大きさに気づくことはよくある話だ。もちろん夫が働かなければ生活費は稼げない。でも妻が家事や育児を支えていて、お互いに苦労していることを忘れてはいけない。今では主夫は当たり前だが、この時代はそこまで浸透していないのがよく分かる。私はどうしても同じ女性だからか奥さんの方の擁護側に回ってしまうが、この作品は男女間で視点が変わるのだろうと思う。
妻が離れて初めて一人だけでの育児を描いたシーンはお父さんの愛をすごい感じて微笑ましかった。最初のフレンチトーストを焼くシーンは酷すぎて笑ったけど、最後の方に焼くフレンチトーストのシーンは手慣れた手つきで調理していて、成長ぶりに感動した。
裁判のシーンは一度愛し合って結婚した二人なはずなのに、子供を巡って相手に今までの不満をぶつけ合っていて見ていて悲しかった。もっと早くから話し合えていたらこんなことにはならなかったはずなのに。大人の事情でお父さんお母さんと急に離れ離れになった子供が不憫でならなかった。お母さんがいなくなった時はお母さんを求めて、お父さんがいなくなった時はお父さんを求める。どちらかがいいんじゃなくて、二人と一緒にいたいのに。最後は曖昧な形で終わったが、また仲良く3人で過ごしていることを願う。
あーフレンチトーストが食べたい。
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