クチニフルトリ

特捜部Q キジ殺しのクチニフルトリのレビュー・感想・評価

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)
3.9
一作目と同じ監督ということがよくわかる。現在より鮮やかな過去が、一作目は初恋、二作目は愛した記憶として撮られている。

寄宿学校と別荘の全景を同じように撮っている。人を狩り動物を狩る連中。剥製を飾る殺人者は「サイコ」の系譜。
頭突きを始めとする顔面への暴力のこだわりは何なのか。

留置場でのカールとキミーの切り返し。顔の向きを変える動作で信じることを撮っていて感動的。
ヤーアンスン警部宅でカールが見た壁と猫を、ラスト特捜部Qで再びカールが見る。警部の20年を映す慎ましい演出が沁みる。