あきしげ

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>のあきしげのレビュー・感想・評価

4.0
王道だからこそ熱くなれる!

良かった点。

・王道のストーリーが単純に良い
・今回もラファエロが目立っていた
・ロックステディとビーバップのバカコンビ
・クランゲがネタを挟んでくる

悪かった点。

・ケイシー・ジョーンズがキャラとして微妙
・シュレッダーが中ボスにもなれず
・宮川大輔の関西弁がクソ

前作では吹き替えに多大な問題があった。
スプリンターのカンニング竹山。
エイプリルのベッキー。
サンミュージック勢が危うく台無しにする寸前。
それを反省して本作では交代させられている。
というより、問題を起こしたから降板させられた。

アニメ版をリアルな実写映画にした前作。
本作でもきちんとその精神を引き継いでいる。
やはり、タートルズは楽しい作品です。
子供時代に観ていたアニメを再現している。

ただ、クランゲの造形はリアルすぎる。
あれは夢に出てもおかしくないグロテスクさ。
それほどリアルな造形だと言えるが。

待ちに待ったロックステディとビーバップの登場。
このバカコンビはアニメでも楽しませてくれた。
チンピラだが憎めないマスコット的な存在。
ロックステディを宮川大輔、ビーバップを藤森慎吾がそれぞれ吹き替えを担当。
サンミュージックじゃなく吉本興業の芸人。
藤森慎吾は万能芸人で本作の吹き替えに違和感なし。
だが、宮川大輔の関西弁が一気に萎えさせた。
吹き替えで関西弁が許されているのはダウンタウン浜田だけ。
それ以外は萎える要素でしかないと分かる。

ストーリーはアニメ版と同じような展開。
非常に分かりやすく子供が観ても理解できる。
それで面白いのはキャラクターが立っているから。
加えてCGの映像に違和感がないから。

純粋に続編としてパワーアップしている。
あとはタートルズのアイデンティティ。
彼らもニューヨーカーで街を愛している。
例え、存在を知られなくても影で戦う。
そんな彼らが認められる場面がなかなか良かった。

そして、いつもアニメ版で微妙なラファエロ。
今回もゴリ押しだったようだが個人的に好きです。
脳筋の短気なヤツだが分かりやすく人間っぽい。
でも、最後はチームの一員として協力する。
アニメ版で目立たなかったラファエロが活躍するのは嬉しい。

ただ、シュレッダーの扱い。
前作で頑張ったので本作はカメオ出演レベル。
退場の仕方も本作を象徴しています。

意外にもケイシー・ジョーンズも微妙。
だって、グリーン・アローですから。
それにしか見えないのでケイシー・ジョーンズ成分が薄い。
これで弓矢を持たせたらタートルズ並みの戦力になる。

相変わらず見た目だけのミーガン・フォックス。
今回は早口のセリフがあって頑張っていました。

リブートした本シリーズは素晴らしい。
三作目があるだろうけど、これは楽しみである。
あきしげ

あきしげ